王位戦第4局
なぜ、広瀬王位は横歩取りを選択したのでしょうか?
広瀬王位の横歩取りは、それまで、6連勝でしたが、相手は羽生二冠ですよ。
大事なタイトル戦ですよ。
得意の穴熊で負けるなら致し方ないが、なぜ、横歩取りを選択したのでしょうか?
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相手が羽生二冠であり、大事なタイトル戦だからこその、当然の戦型選択ではないでしょうか。
そもそも広瀬=振り飛車穴熊というイメージは、周囲が勝手に抱いているイメージで、現実の広瀬王位はなんでも指せるオールラウンダーです。角換わりも横歩取りも振り飛車穴熊並みに得意な棋士です。本人も戦える可能性があると信じられる作戦を選択しているはずですし、自信のある、勝ちに行くための戦型選択だったと思います。結果的に作戦負けになってしまいましたが、準備と研究だけの将棋ではなく、実戦で答えをみつける将棋を目指そうとして、あえて飛び込んだのではないでしょうか。これは一流棋士に共通する思考法ですよね。
実は穴熊は、周囲が思っているほど本人は得意だと思っていない可能性があるように思えてなりません。最近の言動をみていると特にそういう印象を持ちます。意識的に棋風も棋力もさらに一段階上にレベルアップしたいと思っているからかもしれませんが、「広瀬=振り飛車穴熊=得意作戦」という勝手なイメージを、見ている側もそろそろ捨て去る必要がある気がします。
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第4局は広瀬王位の先手番でした。
振飛車穴熊を目指すのであれば、初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩と進みます。ここで後手が△8四歩であれば、予定通り穴熊を目指すことができます。しかし、この出だしであれば、羽生さんは相振り飛車に誘導する可能性が非常に高いのです。
相振り飛車の後手三間飛車は、最近プロ間では有力な作戦として改めて注目を集めており、先手は序盤から守勢に立たされる展開が多くなっています。ましてや穴熊に組むのはほぼ不可能です。
相振り飛車と相居飛車を比較した結果、広瀬さんは相居飛車を選んだわけです。
振り飛車穴熊は、私は第5局で登場する可能性が高いと予想しています。今度は羽生さんが先手なので、羽生さんが居飛車でくるのはほぼ確定でしょうから。(第1局は羽生先手で相振り飛車でしたが、この天王山では羽生さんも変化はしてこないはずです。)
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① 広瀬王位にとって、先手横歩取りは裏芸 ② 羽生2冠は最近、タイトル戦で後手横歩取りの勝率があまり高くない。 ③ まだ星1つリードしていで、比較的余裕がある状況だったから。 等でしょうか。
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横歩取りが得意だからでしょう。
中継サイトに、先手をもって6連勝とか書かれていましたが、知りませんでしたか。
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