2012年3月6日火曜日

昨日、深浦王位対広瀬六段の王位戦第1局が、石川県金沢市で行われました。 ふと...

昨日、深浦王位対広瀬六段の王位戦第1局が、石川県金沢市で行われました。



ふと思ったのですが、タイトル戦の対局地は誰がどうやって決めてるのですか?




タイトルホルダーの希望もあるのですか?


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タイトル戦の開催地は主催者が日本将棋連盟と相談して決めます。タイトルホルダーの意向は無関係です。○○だけは絶対に嫌だ、などというわがままは通りません。王位戦は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞が連合して主催している棋戦でありまして、今回は中日新聞が運営を担当しています。ですから中日新聞の営業テリトリーの一つである金沢でタイトル戦を行うことは中日新聞のステータスアップにつながる利益があるわけです。対局の場を提供するホテルや旅館にすれば全国的な知名度向上、イメージ向上につながります。ですから地域にとっても街興しという意味があり誘致合戦のようなことが繰り広げられてもいます。日本将棋連盟はタイトル戦にふさわしい対局場の条件を伝えているだけで、下見・検分で注文をつけることもありますが、選択権があるわけではありません。実務的には主催者の当該棋戦担当者が関係者と協議しながら詳細を煮詰めていくような段取りが普通です。深浦王位は西日本新聞の営業テリトリーの一つである佐世保出身であり、広瀬挑戦者は一時期北海道に在住していて準地元みたいなものですが、それは偶然なのです。ですが、広瀬六段が挑戦者になって北海道新聞は喜んだだろうと思います。北海道の棋界関係者には広瀬六段の知己の人も多いからです。まあ余談ですが。

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