2012年3月8日木曜日

将棋で封じ手って何ですか?

将棋で封じ手って何ですか?


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竜王戦、名人戦、王将戦、王位戦のタイトル戦は2日制です。

1日目の夕方打ち切って翌2日目の朝から再開します。しかし何もしないと、

翌朝の手番を持つ棋士が規定の持ち時間以外で考えるので不公平になります。それを防ぐため、1日目の最後の手番になる棋士が誰にも分からぬように用紙に指し手を図示して封筒に入れて封じます。これが封じ手です。

現金書留の要領で、封じ手の封筒に両棋士がサインをします。将棋では囲碁と違って2通作成して、1通は旅館(ホテル)の金庫、もう1通は立会人が厳重に保管します。



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ことによったら古畑任三郎の再放送をご覧になっての質問でしょうか。念のために書いておくと、「汚れた王将」のなかの封じ手のやり方は、実際のものとは異なります。二日制のタイトル戦などでは、指しかけの局面を図面にして、指し手をその図面に矢印などで直接記入することになっているそうです。さらに同じものを2通作成します。ドラマのなかのトリックは現実にはあり得ません。



現実では採用していない手順を前提にトリックを成立させるのは、ミステリーとして許容されるのかというのは、人によって判断が分かれるかと思いますが、そのへんはノータッチ。そもそも古畑がらみの質問かもというのも、僕の勝手な推測ですから。


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二日制の対局などで指しかける(対局を中断する)時に、

次に指す手を紙に書いて専用の封筒に入れて封じておくこと。またはその手。



例えば1日目終了時にA棋士の手番だとして、

そのまま中断するとAは次の日の朝まで次の手を考えることができる。

それではあまりに不公平なので、Aは次に指す手を紙に書いて封筒に入れておく。

この時に指し手が他人(特に対戦相手B)にわからないように別の場所で書くことが多い。

封じ手(を入れた封筒)は署名した後立会人が再開時まで厳重に保管する。

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