将棋の矢倉でスズメ指しにやられてしまいます。 どうすればふせげますか？

将棋の矢倉でスズメ指しにやられてしまいます。

どうすればふせげますか？

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実は雀刺しは「やや無理筋」と言われ、正確に応対すれば受けきることができます

（ただし間違えると木っ端微塵に…）。

恐らく【左上の図】のように攻められるのでしょうが、

以下▲８六銀△９七桂成▲同銀（▲同香や▲同桂ではダメ）△９六歩に

「▲同銀」が大事な一手。

ここで銀を惜しんで▲８六銀は△８五歩で、取っても逃げても△９七歩成で突破されます。

以下△同香▲同香△同飛▲９九香△９七歩▲同香△同角成▲同桂で【右上の図】。

これでやや無理とされ（△７五歩と継続を図るのは（▲同歩は△７六香）▲７四角、

△９二飛などと立て直しを図るのは先手にも反撃の機会が生まれる）、

プロで雀刺しは消滅しました。



ところが、雀刺しは一時期大流行した「森下システム」の対抗策として突如大復活。

具体的には【左上の図】で△４三金右と上がっていない形で、

５二に留めた金が守りによく利く（【右上の図】から先手の早い反撃を防いでいる）ために後手が良いとされ、

森下システムはプロの世界から消えてしまいました。

ちなみに、プロで【左上の図】のようなシンプルな（？）雀刺しを愛用した最後の棋士は

森下卓九段（名前のとおり「森下システム」の創始者）と言われ、

その森下九段がかつて愛用した戦法で森下システムが駆逐されたのは

「皮肉」としか言いようがありません。



なりを潜めていた森下システムですが、こちらも大復活、つまり雀刺し対策が生まれました。

「深浦流」とも言われる手順で（深浦康市王位、森下九段の弟弟子に当たる）、

【左下の図】（左上の図の少し前）から、入城を保留して▲３七銀と銀の活用を図ります。

以下△９三香▲４六銀△９二飛と雀刺しを目指してきた時に▲５五歩と中央から先攻。

△同歩▲同銀に△９六歩▲同歩△同香▲同香△同飛で突破されそうですが（▲９七香も△同角成）、

この時に「▲５三歩【右下の図】」が好手。

角の利きが止まっている形なので、△同角以外は▲９七香で飛車が死亡。

かといって△同角は▲５四香の田楽刺しで角か金を取ることができ、先手も十分指せる、という見解に。



難しい変化もありますが、

「相手が露骨に雀刺しを目指してきた時は入城を保留する」

と覚えておけば受けやすいと思います（銀を８八に引いて受けることもできるため）。



補足：ここでは雀刺し側が△４一玉の形での速攻ですが、

場合によっては（左上の図で△８五桂の前に）△４二角～△３一玉～△２二玉と入城してから

勇躍△８五桂と仕掛けてくることもあります。

そういう場合は、相手が入城してくる前にこちらから（棒銀とかで）仕掛けていくのがいいでしょう。

例えば【右上の図】で後手玉が２二に入城していたら、こちらからの反撃が難しそうです。

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相手がスズメ指しの準備をしている間に、こちらから攻撃します。



スズメ指しは、手数はかかるし、すきもできるので、攻撃しやすいです。また、端は放棄して、相手が攻めてる間に攻めるのもありです