将棋の段位なんですが、
竜王戦で、「例えば、五段の棋士が予選で優勝して、竜王戦の本戦に進出し、勝ち残ってタイトル戦挑戦権を得ると、規定により六段に昇格するんだよ。それで、もしタイトルも取って、竜王の称号を得て、翌年、それを防衛したとすると、タイトルを2期以上保持すると、九段になれるから、七段と八段を飛び越えてしまうんだよ」と聞きましたが、本当ですか?
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ご質問に書かれていることは微妙に間違っていますね。
まず竜王戦の特別規定で、タイトルに挑戦が決まるとその時点で七段昇段となります。仮に四段の棋士が勝ち抜いて竜王挑戦となると、五段、六段を飛び越して七段に昇段することになります。
この「1年以内に2つ以上昇段すること(飛びつき昇段)」を認めているのは竜王戦だけの特別規定です。以下、竜王位1期で八段、2期で九段への昇段が認められます。
竜王戦(竜王戦の規定による昇段の項をご覧下さい)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C%E7%8E%8B%E6%88%A6#.E7.AB.9C....
整理すると、竜王戦に段位の飛び越しの規定があるのは事実ですが、七段、八段を飛び越すことはありません。挑戦1回で七段、獲得1回で八段、とステップを踏んでの昇段となります。
ちなみに、竜王(名人)以外のタイトルを3期獲得した場合、九段の資格を得ることになりますが、昇段は八段昇段後に適用となります。この規定の適用者は屋敷九段などがあり、タイトル獲得によって七段に昇段、その後勝ち数規定で八段に昇段後、続いて自動的に九段に昇段しました。
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最近の将棋界の事情に疎いもので、念のために調べてみましたが、確かに竜王2期でいきなり九段に昇段ですね。他のタイトルでも3期で九段の資格を得られるのですが、こちらは八段になってから1年たってからという条件が付いてます。最初にタイトル3期で九段という規約ができたときはA級を経て八段になっていることが条件だったんですが、順位戦以外でも八段になる道ができたもので、条件が変わりましたね。
昔は、花村元司九段のように、アマチュアの世界(正確には真剣師の世界)で実力を認められていきなりプロの五段になったなんて例もありましたが、いまはそんな融通は利かなくなってますので、とび段になるのは竜王戦がらみだけでしょうか。低段のうちにタイトルを獲得し、昇段してもタイトルで呼ばれるので、タイトルを失ったときに段位がとんでるようにみえるってことはありますが。
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