将棋で「相手を信用する」というのはどういう意味ですか。
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相手が非常に強かったり、自信満々で「詰めろ」のような手を
指して来た場合、本当は「詰めろ」ではないのに、この人が
指すのだから、もしくは「自信満々の手付き」だからと
きっと詰むのだと「信用」して、受けたら負けてしまったが、
実は「詰めろ」ではなかった、などという場合に使います。
「いやぁ、○○さんだから、てっきり詰むのだと思って
信用して受けちゃいましたよ。なんだぁ、詰まないなら、
受けずに詰めろを掛ければこっちが勝ちだったのに。」
とかいう使い方をします。
20年ほど前、谷川九段が王位戦で高橋九段と指したとき、
谷川九段は高橋玉が詰むと思って寄せに入ったのですが、
実は読み抜けがあって、難解ながら詰まない玉だったのです。
しかし高橋九段は、谷川さんが詰ましに来たのだから、
詰みに違いないと「信用」して、諦めてしまい、詰まない手順を
見つけることができませんでした。
終局後、谷川さんは「申し訳ありませんでした」と言ったそうです。
高橋九段は何のことやらわからなかったのですが、実は詰まなかった
と聞いて「谷川さんなので、信用してしまった」と言い、谷川さんは
「恥ずかしくて、投了も考えた」と言っていました。
つまり「本当は詰まないのに、結果として詰むかのように
だましてしまった」ということです。
逆に、詰まないのを知っていながら、自信満々の手付きで
指すことを「だます」ということもあります(笑)
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終盤で、自分の手番で自玉が詰むかどうか不明であっても、その前に相手が指した手が、自玉が詰む筈を前提とした手の場合に、相手の読みを信用して「自玉に詰みがある」と判断する事です。
相手のミスを見逃す事もあるのですが、ミスはないと信用して判断する事です。
それ以外の局面でも、判断できない時でも、相手はミスをしないと考えて穏やかに対応する手を選ぶ事もあります。
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十年以上将棋を指していますが、
おそらくそれは将棋用語ではないと思われます
「この人ならこの戦法にしてくれるはず」
「この差し手にはこう返してくれるはず」
もしくは、
「この手の裏の意味に気づかないでね」という神頼みかもしれません
いずれにしても、将棋以外でも使われる表現だと思いますよ
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将棋はほとんどやったことがありませんが…
相手の「能力」を信用する、ということではないでしょうか。
自分がやりたい戦法の前提に、相手が将棋的に「正しい」打ち手をする必要があるということはままあるでしょう。
極端な話、ランダムに駒を打つ相手に緻密な戦法は逆にかけにくいです。
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