将棋ではプロの棋士はだいたい何手先まで読めますか?
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これは将棋を指さない人からよくある質問ですが、何手「先」となると、中盤ではプロでも5手先位しか読めてません。最悪、1手先を読めてない場合もあります。
つまり、ある手が「好手」や「妙手」とは、どういう意味かを考えて下さい。自分の指し手の3手先あるいは1手先の相手の妙手を読めていた場合、その手順にあえて踏み込むでしょうか。
プロが終盤以外のどんな局面でも5手「先」を読めてるとしたら、将棋に妙手という定義はなくなります。逆に終盤のように最善手が限定されてくると、十数手先程度の詰み筋は簡単に読めます。
タイトル戦での時間の使い方をみると分かります。プロは持ち時間の殆どを序中盤に使います。それは、序中盤ほど指し手が幅広く、最善手が明確でない、数手先の形勢判断が難しい、等が理由です。平成6年の王位戦第3局(羽生―郷田)では、中盤の連続5手にお互い大長考をしています(▽3四歩(76分)▲同飛(120分)▽7四歩(78分)▲同歩(73分)▽7六歩(166分)=計8時間33分)。これは「先」を読んでいるというよりも、その裏にある膨大な枝別れの変化手順を読んでいて、かつ最善手は何かを考えているのです。もし数手「先」を完全に読めているのであれば、1手1手に大長考はしないはずですよね。
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611手の詰将棋があるんですが、羽生さんをはじめトッププロの方は一手も間違えずに正確に最後まで読むことができます。
詰将棋で最大に長いのは2000手くらいあるそうですが、それも読めるそうです。
つまり、二千手先まで読むことができるというこです。しかも正確に!!
でも、実戦の将棋ではそうもいきません・・・
実戦の将棋はたった六手進むだけでパターンが一兆あるそうです。手が決まってる詰将棋と違って実戦の対局はもの凄く複雑です。
他の方も書いてますが、羽生さんの著書『決断力』の中に10手先を当てるのは不可能だろうという結論がでたそうです。
ただ!?
読むだけなら、プロは何手先まででも読めます。頭の中に将棋盤があるのでそこで正確に駒を動かせます。
ただ、自分の想像と違うことになるのがほとんどだそうです。
読む=完璧に局面を予測する ということなら7手先くらいまでしか読めないかもしれません。
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以前羽生名人とビジネス関係者との対談本でその話題がでてました。
一時間位考えれば、500手~1000手位まで考えることは可能だそうです。
しかしその本の中でプロ棋士で10手先の盤面を予想できるかとプロ棋士の中でも話題になったけど、全員が「できない」と回答したと書いてありました。
では、なぜ先を読むのかと言うと、手を読まないと負けてしまうからだそうです。多くのプロ棋士も常に最善手を指しているのではなく、「なんとなくこの手が良いかな…」位な感覚みたいですね。
参考:
羽生善治・今北純一共著『定跡からビジョンへ』文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9A%E8%B7%A1%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%...
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何手先ではなくて何とうりです。
5手先でも、10とうり、100とうり、1000とうり以上あります。
全部の升目の5手先ですので、1,889,568とうりあります。
その中から、最善手を捜すのですから、大変です。
私など2枡の3手先でも、わかりません。
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序盤は定跡があるし、過去の実践例が頭に入っているから、プロは読むというより
どういう形に持っていくかとか構想に重点を置く。
終盤はある程度手順が限られていて、一直線に読めるから数十手ぐらい。
大局感が問われる中盤が一番手数を読んでいるはずです。
確か、米長さんが若いころの話で木に例えてたと思います。
まず幹から始まり、何本かの太い枝に分かれる、それぞれの太い枝から
また何本かの細い枝に分かれる、そして葉っぱで、最後はその葉っぱに
ついてるゴミまで読んでいたと表現していました。
想像がつきませんが、重要な局面では、数百から千手ぐらい読んでる
と思います。
僕なんかは、10分も読んだら疲れてしまいますけど。
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中盤で10~20手くらい先まで読むようですね。
終盤で詰みのある局面になると、50手くらいでも
読み切ってしまう人もいるようです。
ただ、他の方の回答にもありますが、20手先まで
次の一手を見落としてた、なんてことはざらにあります。
以前、佐藤九段が森内九段と指していて、15手先まで
読んで優勢と思って進めていたら、数手先まで読み通りに進み、
おかしいと思って読み直したら、その次に妙手があることに
気付いて変更したものの、やり直しは利かずに不利になった
ということが書いてありましたね。
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プロ棋士でも読める人は50手とか読めるのではないでしょうか。
そこに達するまでにありうる変化全てを読んだとしたなら、100手以上になります。
ただそれは中盤と終盤でかなり違うように思えます。
詰めなどは、読める人で30手以上読める人もいます。
例をあげると、石田和雄九段は30数手の詰みを見抜き、詰ませています。
中盤では、多様な変化があるので30数手を読むのに要する時間が違います。
いくら感覚があっても、中盤では変化が多様。
終盤では知識や、詰め将棋のレベルなどでかなり違います。
したがって、プロ棋士でも50数手が限界ではないでしょうか。
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物理的に何手読めるか、ということと何手「先」まで読めるか、ということは違いますよね。
一局の将棋はだいたい120~30手で決着しますからそれ以上「先」まで読む、ということは理屈で考えてまずありません。
※ただ、長編詰将棋のようなものであれば数百手レベルのものであっても暗算で解くことはできると思います
単純に手数で言うなら、一つの変化を数十手掘り下げるとして、枝葉のまた枝葉まで含めてそれがさらに十通りくらい、掛けるとだいたい急所の局面で数百手くらいだと思います。
どれだけ読めるかよりもどれだけ正確に読めるか、の方が大切なのは言うまでもありません。極端な話、次に指す手が必ず最善手ならばその先を一手も読む必要はないわけですから。
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そのプロの方によって言うことが違いますので、一概には言えないと思いますが。本筋は50手~100手、変化などの枝葉も含めると200手以上でしょうか。中には数百手という人もいますので。